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1588 PTPネットワーク:チュートリアル

放送市場におけるネットワーク同期は、オーディオアライメントやリップシンクなどの従来の側面で、極めて重要な要素となっております。特に、高品質のライブイベント・ブロードキャストなどのタスクではより一般的になってきております。

ネットワーク同期のためのイーサネット+ PTP
Ethernet + Precision Time Protocol(PTP)は広範囲の環境でネットワーク同期を実現する最も一般的な方法になりつつあります。イーサネットベースのネットワークには、高帯域、ファイルベースとA / V信号向け共有インフラストラクチャ、高度なネットワーク管理機能へのアクセスといった利点があります。

PTPはメッセージベースのタイム・トランスファ・プロトコルとして、ネットワーク内の様々なポイントでリファレンス(マスター)クロックに正確に同期させることで、ネットワーク全体が特定のパフォーマンスリミットを満たすことが可能になります。パケット・トランスポート・ネットワークにおいてITU-T標準化規格は不可欠なものです。様々なアプリケーション(産業、金融ネットワーク、車載システム等)でのニーズに応えるため、異なるプロファイルを適用可能です。

ST 2059-2は一般にはブロードキャスト・プロファイルと呼ばれます。 Society of Motion Picture and Television Engineers(SMPTE)によって定義されたプロファイルは、ネットワーク全体で1 µ秒(±500n秒)のタイミング要件を規定しています。IPv4 / IPv6カプセル化、マルチキャスト/ユニキャスト、バウンダリクロック/トランスペアレントクロック等、 PTPの「デフォルト・プロファイル」からオプションとして多くを選択可能です。

PTP Broadcast diagram

ネットワーク機器のPTPパフォーマンスをどのように証明しますか?

考慮すべき4つの主な側面:

  • 全デバイスが同じPTPプロファイルを正しく一貫して適用することは、堅牢なPTPネットワークを導入する重要要素です。テストでは、デバイスとネットワークの設定ミスやプロトコル問題を明らかにし、相互運用性のリスクを低減することが可能です。

  • ブロードキャスト・プロファイルは、PTPマネージメント・メッセージで伝送されるSynchronisation Metadata Type Length Value(SM-TLV)を規定します。システムパフォーマンスを証明するために、SM-TLVを正しく生成および受け取ることが重要です。

  • ネットワーク機器の「定常状態」におけるタイミング精度を測定し、標準化に準拠していることを確認することで、PTPパフォーマンスが証明できます。テスト機器は測定精度が要件よりも少なくとも一桁多くなければなりません。

  • ネガティブ・コンディションでネットワーク機器の応答状況を測定することにより、同条件下でのネットワーク内の各デバイスによる動作を評価することが可能です。テスト機器は、プロトコルエラーやタイミング・オフセットなどのネガティブな状態をシミュレートする必要があります。

Calnex社はどのように役立ちますか?

相互運用性のためにPTPメッセージ・フィールドを検証する必要があり、「定常状態」のタイミング精度を測定する場合でも、ネガティブ・コンディションでテストする場合でも、SM TLVを生成/受信する場合でも、Calnex社はブロードキャストサービスが最新規格に準拠していることを確認するのに役立ちます。

テスト機器であるParagonシリーズは、テスト内容の複雑さを軽減し、テストの有効性を高め、デバイスとネットワークの標準化の準拠を最高レベルの精度で検証するように設計されています。



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