OTAによる同期性能評価

モバイルネットワーク:チュートリアル

通信事業者は、Precision Time Protocol(PTP)を使用して、グランドマスターから基地局、つまり無線インターフェースまでのネットワークの同期性能を測定できます。ただし、OTA(Over The Air)で最終使用者に送信される時、同期信号の測定はより困難となります。

PTPでeNodeB /基地局が同期すると、1pps(ポイントCで1.1µsおよびポイントDで1.35µsとなります。下図を参照)が生成され、無線インターフェース/アンテナまで増幅されます。ITU-T標準化G.8271.1およびG.8271.2は、この点(ポイントE)での無線信号のタイミング出力が基地局/アンテナからの出力で共通の時刻基準に対し±1.5µs以内でなければならないことを定義しています。

Over-the-Air

カスタマーインターフェイスでの同期パフォーマンスの測定の難しさは2つあります:基地局はアクセスが難しい場合や、スモールセルには物理的な1pps出力がない場合があります。さらに、クラスター内のスモールセルはLTE-A導入において特定の機能を実行する為に互いに相互作用します。 スモールセルの1つが同期していない場合、妨害セルまたはスプーファーとして機能し、周囲の相互作用しているスモールセルのタイミングを無効にします。

無線信号の性能は最終使用者(「カスタマーエクスペリエンス」)にとって重要であり、無線信号が正しく同期されていることを確認する方法は、OTA(Over the Air)によって周波数精度とタイムエラーの両方を測定することです。ネットワーク機器に直接接続する必要がなく各デバイスの無線出力で同期パフォーマンスを判断するため通信事業者の確認事項が簡素化されます。

Calnex社はどのように役立ちますか?

Calnex社SentinelのOver-the-Air(OTA)オプションは、ITU-T要件±1.5µsをFDDとTDDの両方に対して、ネットワークに侵入することなくテストできる唯一のソリューションです。また、Sentinel OTAは2つの基地局を連続して測定し、それらが互いに±3µs以内であることを確認できます。これもITU-T標準化に含まれます。つまり、Sentinel OTAは、無線インターフェースと最終使用者の間で、本当に重要な位相同期精度を測定および検証可能な測定器です。

SentinelおよびOver-the-Airオプションの詳細については、ここをクリック。Sentinel OTA